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アレルギー抑制

症状のメカニズム

花粉や食べ物など人にアレルギーがあるように、動物も様々な要因でアレルギーを発症します。異物から身を守ろうと「免疫」が過剰に反応し、体に異変が起こるのです。まずは体の中で起こっていることを知りましょう。

免疫に関わる細胞「リンパ球」がハウスダストや花粉のような「アレルゲン」に反応を示すと、それに対抗するための抗体「アレルゲン特異的IgE抗体」が作り出されます。そして細胞表面にこの抗体の受け皿となる「受容体」(FcεRI)が発現し、結合することで細胞内に「ヒスタミン」が作られて細胞の外へ一気に放出され、かゆみなどの症状を引き起こします。本来はアレルゲンから体を守るための仕組みですが、過剰に反応することでアレルギーを発症してしまうのです。

主な症状

犬・猫がアレルギーを発症する主な原因はノミダニ、花粉、ハウスダスト、食べ物などで、皮膚病や鼻炎、腫れ、かゆみなどを引き起こします。例えばアトピーのような皮膚病では皮膚表面上のトラブルを薬で対処したとしても、また再発を繰り返してしまいます。根本的な対策はアレルゲンの除去、体質改善、免疫バランスを整えるなどの総合的な対策が必要なのです。

シアルマリンの効能エビデンス

ヒスタミンへの作用

上記メカニズムで触れたアレルギーが発症する流れの中で「シアルマリン抽出液」がどのような作用をするのか、実験を行いました。かゆみなどの症状を誘発する「ヒスタミン」への作用を調べた結果、シアルマリン抽出液は「IgE抗体」の受け皿である「FcεRI」の発現においても抑制機能を発揮し、抗体が結合しないようにする事で、細胞内のヒスタミン合成とヒスタミン放出を抑制することが分かりました。濃度依存的に最大でヒスタミン分泌を30%抑制するというデータが示されています。

FcεRIへの作用

「シアルマリン」は「抗体」の受け皿である「FcεRI」の発現においても、抑制機能を発揮しました。体内の細胞へ抗体が結合しないようにレセプターの発現自体を抑制することで、アレルギーの発症を抑えられると考えられます。