認知症
高齢犬における全身性機能低下および神経学的症状に対する、栄養学的アプローチを併用した経過報告
初期状態と症状
プロフィール
柴犬(雄、15歳、12kg)
高齢に伴う全身的な機能低下に加え、生活の質の維持が困難な状況にあったケース
初期状態と症状
初診時、自力での起立や頭部の保持が困難な全身性の麻痺状態であり、食欲廃絶および重度の脱水、栄養失調が認められました。
また、夜鳴きなどの脳障害を示唆する行動や、全身の褥瘡(床ずれ)および化膿による腐敗臭を伴う重篤な状態でした。
処方
輸液による補水と抗生物質の投与を基本としつつ、体質改善を目的としてシアルマリン(ドリンク)50ml/dayの給与を開始する管理を実施しました。
経過
栄養学的ケアを併用した回復過程
3日後: 頭部を上げることが可能となり、前肢でかろうじて起立ができるまで回復しました。
15日後: 後肢での起立および、よろめきながらの歩行が可能となりました。
30日後: 自力での歩行能力が向上し、近隣の散歩が可能なレベルまで回復しました。